世界No.1の総長と一輪の花
*
「…っ」
ゆっくり目を開ける。
全身がとてもだるくて、頭には鋭い痛み。
「…起きたか」
すぐ近くで聞こえてきた男の声。
それも今までで聞いたことのない冷たい声…
声のした方に目を向けると、鋭い目つきの金髪男が1人…私を見下ろしていた。
何だか嫌な予感がして、だるい体を無理矢理起こして周りを見渡してみる。
そこは薄暗い小さな部屋。
黒いソファやパソコン、小さなテーブルなどがあった。
そして壁に飾ってある横断幕を見た瞬間、嫌な汗が背中を伝う…
だって…その文字は
"鳳凰"
と書かれていたんだから。