W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
思わず梗月の名前を叫んでたのも気付かずに無我夢中で目を瞑って涼月の腕にしがみ付いていた。
やっと外に出ると辺りはもう暗くて、まだびくびくしながらも外の空気を吸って少し落ち着いてきた。
その時、ずっと腕にしがみ付いてたことに気が付いて慌てて腕をほどいた。
「す、すいません涼月さん。ずっと叫びまくりで煩かったですよね…」
「いや、全然大丈夫…」
ちょっと憂い顔の涼月は目尻に残る涙を指で拭ってくれ、顎をすくい私と目を合わせた。
「静香ちゃん、もう一度、俺の名前を言って?」
「え?涼月さん?」
キョトンとした顔で名前を言うと、一瞬黙った後、にこっと笑い手を離した涼月。
「うん。さ、そろそろ腹減ったな。ディナーにしようか?予約してあるんだ」
「?…。はい、私も叫び過ぎておなかペコペコです」
「ふふふ、絶叫して俺にすがりつく静香ちゃんはめちゃくちゃ可愛かったな~」
「や、やめてください」
からかわれ、顔を赤くしながらまた手を繋がれて、目が合うとぷっと吹き出し二人で笑った。
涼月とのデートは思ったよりとても楽しくて、自分が置かれている状況を忘れていた。
美味しいディナーを堪能した後、最後に残しておいた観覧車に乗って地上を見下ろすとちょうど夜のパレードをしていて、きらびやかな光をまとって行進する様が見えた。
「きれい…、涼月さん、今日はありがとうございます。とても楽しかったです」
「そ?楽しんでもらえてよかったよ。今日はここのホテルを予約してあるから。そろそろ移動しようか」
「え?」
駅近くのホテルに一人で泊まろうと思っていた静香はびっくりして涼月の顔を見ながら固まった。
まさか、二人で泊まるとか…?
「そんな心配そうな顔するなよ、部屋は別々に取ってある。隣同しだけど夜這いはしないからさ」
苦笑いの涼月に、ちょっとほっとしながら、思い出した。
「あ、でも、私ホテル予約してたし…、そこまでしてもらうのは…」
「そっちは俺がキャンセルしとくから。明日も帰るまで一緒にいるだろ?少しでも長く静香ちゃんと一緒に居たい」
「涼月さん…」
見つめてくる目に、なんだか甘い雰囲気になってきて、恥ずかしくて外を見るふりをして目を逸らした。
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいます」
「おう、甘えろ甘えろ。何なら俺の膝に乗るか?」
「な、何言ってるんですか!」
いきなり変なことを言う涼月に思わず突っ込みを入れ、甘い雰囲気は吹っ飛びまた二人して笑った。
涼月は静香のわずかな心の微動を感じ取って、気を使って空気を換えてくれていた。。
優しい気遣いをしてくれる涼月を見つめて、静香はゆっくりと外のパレードを見下ろし、梗月は今頃何をしてるのだろうと想いを馳せていた。
やっと外に出ると辺りはもう暗くて、まだびくびくしながらも外の空気を吸って少し落ち着いてきた。
その時、ずっと腕にしがみ付いてたことに気が付いて慌てて腕をほどいた。
「す、すいません涼月さん。ずっと叫びまくりで煩かったですよね…」
「いや、全然大丈夫…」
ちょっと憂い顔の涼月は目尻に残る涙を指で拭ってくれ、顎をすくい私と目を合わせた。
「静香ちゃん、もう一度、俺の名前を言って?」
「え?涼月さん?」
キョトンとした顔で名前を言うと、一瞬黙った後、にこっと笑い手を離した涼月。
「うん。さ、そろそろ腹減ったな。ディナーにしようか?予約してあるんだ」
「?…。はい、私も叫び過ぎておなかペコペコです」
「ふふふ、絶叫して俺にすがりつく静香ちゃんはめちゃくちゃ可愛かったな~」
「や、やめてください」
からかわれ、顔を赤くしながらまた手を繋がれて、目が合うとぷっと吹き出し二人で笑った。
涼月とのデートは思ったよりとても楽しくて、自分が置かれている状況を忘れていた。
美味しいディナーを堪能した後、最後に残しておいた観覧車に乗って地上を見下ろすとちょうど夜のパレードをしていて、きらびやかな光をまとって行進する様が見えた。
「きれい…、涼月さん、今日はありがとうございます。とても楽しかったです」
「そ?楽しんでもらえてよかったよ。今日はここのホテルを予約してあるから。そろそろ移動しようか」
「え?」
駅近くのホテルに一人で泊まろうと思っていた静香はびっくりして涼月の顔を見ながら固まった。
まさか、二人で泊まるとか…?
「そんな心配そうな顔するなよ、部屋は別々に取ってある。隣同しだけど夜這いはしないからさ」
苦笑いの涼月に、ちょっとほっとしながら、思い出した。
「あ、でも、私ホテル予約してたし…、そこまでしてもらうのは…」
「そっちは俺がキャンセルしとくから。明日も帰るまで一緒にいるだろ?少しでも長く静香ちゃんと一緒に居たい」
「涼月さん…」
見つめてくる目に、なんだか甘い雰囲気になってきて、恥ずかしくて外を見るふりをして目を逸らした。
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいます」
「おう、甘えろ甘えろ。何なら俺の膝に乗るか?」
「な、何言ってるんですか!」
いきなり変なことを言う涼月に思わず突っ込みを入れ、甘い雰囲気は吹っ飛びまた二人して笑った。
涼月は静香のわずかな心の微動を感じ取って、気を使って空気を換えてくれていた。。
優しい気遣いをしてくれる涼月を見つめて、静香はゆっくりと外のパレードを見下ろし、梗月は今頃何をしてるのだろうと想いを馳せていた。