W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
背中に腕を回ししがみ付いた。
顔を上げた梗月を見上げるとサッと唇を奪われ、啄むように何度も唇が触れ、空気を吸おうと口を開けたところに舌が入り込み静香の舌を追う。
角度を変え、何度も舌を吸い、下唇を食み、そのままゆっくりと静香をベッドに横たわらせ、梗月はサッとバスローブを脱ぎ捨てたくましい身体が露になる。
艶めかしいその身体に見てられなくて顔を背けるとその身体が自分の上に伸しかかり熱い体温を感じた。

「はぁ………」

頬に、耳にキスをされ、吐息と共に声が漏れる。
首筋に舌を這わし段々と下へ移動し胸に到着すると、一瞬動きを止めた梗月。
横目で見ると、歯型を見つめている。

やっぱり、嫌だよね…。

そう思って手で隠そうとしたらその手を掴まれベッドに縫い付けられた。
瞳を見つめられ息をのむと、ひとつ唇にキスを落として、歯型のあるあたりにもキスを落とした。
何度もキスをし舌を這わせる。
まるで親猫が怪我をした子猫を労わるように何度も何度も。

「あぁ、梗月さん…」

たまらず声を上げると、また唇にキスを落とす。

「静香、愛してる。君は僕のものだ」

そう言って今度は胸の先端を口に含んだ。
たまらず背を仰け反らせ熱い吐息が漏れる。

全身にキスの雨が降り、梗月の手が静香の肌を翻弄し、身体の芯が熱くなった頃、いよいよ一つになろうとしていた。
少し、引きつれるように痛い。
眉に皺をよせ息を吐く。

「静香、大丈夫か?」

動きを止めて心配そうに頭を撫で顔を覗き込む梗月に、頭を小さく振った。

「大丈夫です…やめないでください。梗月さん、愛してます。一つになりたい…」

潤んだ目で見上げると、梗月は嬉しそうに微笑んだ。
その後は段々と痛みも引き、感じたことの無い快感が体を突き抜ける。
見下ろす梗月の背には大きな天窓から星空が見えまるで宇宙を飛んでるような浮遊感を感じた。
息が上がり恍惚とした表情をする梗月をちらりと見て、競り上がる快感に全てを任せた。

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