身代わり令嬢に終わらない口づけを
「わたくしたちが夫婦でいる期間は、これから長く続くのです。お互いに無理を重ねていては苦しいだけです。政略結婚とはいえ、わたくしは幸せになることをあきらめておりません。そしてレオン様にも、わたくしと共に幸せになっていただきたいのです」
は、としたようにレオンは目をみはった。
ベアトリスの気持ちとして、きっと今の言葉は間違っていない。そう思いながら、ローズは続けた。
「だからレオン様も、誰の真似をするでもなく本当のご自分でいてください。わたくしは、そのようなレオン様になら添い遂げる覚悟を持てるでしょう」
「そうか……」
呆然とローズを見つめていたレオンは、しばらくして照れたように笑んだ。
は、としたようにレオンは目をみはった。
ベアトリスの気持ちとして、きっと今の言葉は間違っていない。そう思いながら、ローズは続けた。
「だからレオン様も、誰の真似をするでもなく本当のご自分でいてください。わたくしは、そのようなレオン様になら添い遂げる覚悟を持てるでしょう」
「そうか……」
呆然とローズを見つめていたレオンは、しばらくして照れたように笑んだ。