年下の部下がぐいぐい押してくるんだけど!?
眼鏡の奥から酒で座った目でじろりと睨まれたが、適当に返事して聞き流す。

だいたい、十も年上の、アラサーの私に執着している大宮の方がおかしいのだ。
しかも、社内どころか営業先でだって、大宮をそういう目で見ている若い子は多いってのに。

……でも、翌日から。

「柏原課長、おはようございます。
俺と付き合ってください」

「はい、おは……は?」

にこにこと笑っている、大宮の顔を思わずまじまじと見てしまう。

「あ、その“はい”は“OK”ですか?」

「……違う」

「残念」

回れ右して自分のデスクに向かう大宮の背中を呆然と見つめていた。

その後も。
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