大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
そいつはハンカチを広げて、鼻から下を隠した。

……ん?
んん?

「あーっ!
変態ドS眼鏡!!!!」

「……あまり大きな声でそういうこと、言わないでもらえますか?」

「……すみません」

いいともなんとも言っていないのに、変態ドS眼鏡――もとい。
和久井先生は勝手に私の隣に座ってくる。

「……文。
イケメンじゃない」

「……だってマスクの下なんて知らないもん」

こそこそと話ながらも千草の目はちらちらと和久井先生に向いている。
確かに、不細工だって思いこもうとしていたのに、否定のしようがないくらい、イケメンだった。

「また、歯が痛んでるんでしょう?」
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