大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
するりと千草の手が私の頬を撫でる。
じーっと見つめられてなぜかどきどきした。
ふわふわ可愛い女の子だと思っていたのに、なんかいまはえらく男前に見える。
プロポーズされたらハイって答えてしまいそうなくらい。

「だから文を任せられる男、探してたんだけどなかなかいなくてさ。
莫迦ばっかりで近づけるのもヤになるくらい」

「え、えーっと」

あー、なんかそういや、千草と知り合ってから、合コンで連絡先とか交換したことない……。

「でも、さっきの和久井先生。
一目で文の本質、見抜いてたし。
これはもう、運命だよね!」

「いや、それは歯医者が嫌いで怯えてたってだけで……」

「それがわかるだけですごいの!」

なんか千草は力説していますが。
そうなんですか?

「文ってあんまり顔に出さないし。
ここのところ不機嫌になってるのだって、私以外、知ってる人いないと思うよ?」
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