dirty tear
敗北と引き分け
これで、小学校の話はおしまいです。次は中学校です。

私は、小学校も中学校も生徒数が多い学校でした。学年だけで百人は超えており、卒業式の時一人ずつ行われる卒業証書を受け取る時は、最後の方は退屈になるほどでした。

少子高齢化と言われていますが、私の周りでは一人っ子の方が珍しいので、「本当に少子高齢化なのか?」という話になったこともあります。

中学生では、他の小学校の子たちもクラスメートとなり、知らない顔がいくつも教室にありました。その中に、小学生の時に私に嫌がらせをしていた人たちもいて、その人たちと廊下ですれ違うたびに、心臓がドキッと緊張しました。

中学校に入ると、勉強の難易度も上がります。数学は小学生の時と同様、別の教室で受けていましたが、その他の教科はみんなと同じように教室で受けていました。

五教科の中で、一番嫌いだったのは英語です。英語は、恥ずかしい話、アルファベットを覚えるのに半年かかりました。ローマ字を覚えたのは高校生になってからです。

それまでずっと、私は英語のテストのたびに「暗号みたいだ」と思っていました。文法も単語もめちゃくちゃで、テストは常に赤点です。
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