恋愛境界線

そんな会話を交わしたあと、試験監督が教室に入ってくる。
問題が配布され、試験開始時間になって開始の合図とともに問題を表に向ける。

あ、これ勉強したところだ。


開始から20分。
順調に問題を解いていくが、少し目の前がかすんで集中できなくなってきていた。


なんだろう。
ちょっとくらくらしてきた。

しーちゃんが言ってた通り、私やっぱり体調悪いのかな?

最近忘れなきゃって思って、ご飯も食べずに勉強に打ち込みすぎたのかな。


ああ、ダメだ。
もう無理かも……






シャープペンシルが手から離れ、
気づいたら頬が床にくっついていた。


床、冷たいなあ…


しーちゃんが何かを言っているようだったけれど、何を言っているのか聞き取れなかった。


だんだん視界が狭まっていって、そこで意識が途切れた。









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