Starlight
「明日からのことは心配しないで大丈夫だから。

俺も光輝も高田もみんなついてるから。

みんなで守るから。」

「うん。ありがとう。」

私はいつもみんなから守られていたんだ。

ずっとひとりぼっちじゃなかったんだ。


「これから今までの分を取り戻そう。

2人で色んなとこ行って、色んな話しして。

ずっと一緒に過ごしたい。

ずっと守って行くから。」


ゆっくり、まーくんと手のひらを重ねる。

これからやっと2人の物語が始まるんだね。


でも…

切なさが込み上げてくる。

遠くなっていくまーくんを見送りながら

私は必死に涙を堪えていた。



〝あなたは高校を卒業したら東京(とおく)へ

行ってしまう。〟




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