あなたの青　わたしのピンク
「こうしてライブで日本中、世界中を回るのが僕の夢でした。

色々あって止めてしまおうとか、こんなこと俺にできるわけないと

思ったこともあります。そんな時いつもファンの皆さんの暖かい

励ましの言葉や、大切な人の応援の言葉が僕をそして僕たちをここまで

連れてきてくれました。アジアツアーは初めてで正直不安です。

でも、どうしても行きたい。行って再びここに帰ってきます。

その時にはまたここでライブをして皆さんに会いたいそう思っています。」

そう言うとハルは愛果をじっと見つめた。

会場は照明が落とされて暗くなっていたが、愛果の近くにいる人達は

ハルが愛果を見つめているのに気がついた

愛果も何も言わずハルを見つめ、一言も聞き逃すまいと

耳を傾けた。

「その時まで待っていて欲しい。そう思っています。」

ハルは愛果に舞台からそう言葉を投げかけた

愛果の為だけに

すると、会場の後方から「待ってるよー！。」と言う掛け声と

笑いが会場を包んだ

ハルは愛果に笑いかけ、その掛け声にありがとうと返事をした

「今夜は大切な人の為に曲を作って練習してきました。

皆さん聴いてください。」

ハルは愛果に再び笑顔で頷き、聴いてと声に出さずに合図を送った
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