決められた宿命
葵ちゃん達の姿が見えなくなると私達は再び歩き出した。
「全く....あいつらなんなんだ?」
「私達の一族の追い忍。でも....」
「どうしたんだ?」
「あの3人は私の幼馴染でもあるけど
伊賀の1番強い忍なの。3人揃えば
こなせない任務はない。その3人が
私達の追い忍なんて...」
「それだけ、伊賀は真剣って事だろ。
まっ、次来たら俺も一緒に戦う。
流石に一族の人も、あわせたら
人数で勝てるだろ」
「そうかな...」
「そんな心配そうな顔するなって、な?」
「うん!」
「ついたぞ。」
「うわあー。いっぱいある!椿ちゃんとか
お父さんとかに持って帰ってあげても
いいかな」
「ああ、ほら」
光くんは果実を採り半分にわって私の口に
入れてくれた。
「....美味しー!!」
「だろー」
「うん!お父さん達にも
食べさせてあげたい!」
「じゃあ、持って帰る用に何個か採るか」
「うん!」
そうして2人で果実を、採った。
「これだけあれば足りるだろ」
「そうだね。ありがとう」
「おう。もう暗くなって来たしそろそろ帰る
か」
「うん!そうだね」
そう言って私達は来た道を戻った。
影で誰かが見ているとも気づかずに....
「甲賀の櫻井 光...一体...何者?」
< 4 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop