行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?
一週間後、晶のCM制作事務所には、南條ビバレッジ側から波留斗と千歳、TBU側からはさくらと桃子が顔を連ねていた。

もちろん、さくらはmirayとして。

「あら、今日は新顔ちゃん2名も加わるのね。いい男に可愛子ちゃん。どうぞ宜しく。いい物できてるわよ」

「先日は、撮影に参加できなくて残念に思っておりました。今日は、完成前の最終段階に同席させていただけるなんて光栄です」

千歳も桃子も、初めて会うカリスマクリエーターの晶に会えて嬉しそうだった。

「それにしてもmiray、あんた相変わらずフェロモン垂れ流し過ぎ。CM作ってる間も動画なのに煽られて困ったわ」

晶がうっとりとmirayを見つめながら近づいてき抱きつこうとする。

「全国の消費者も魅了させる出来だから、第2、3弾も期待してるわ」

すかさず、晶とmirayの間に入る波留斗に苦笑する晶。

「嫌だ、波留斗ったらマネージャー気取りなの?せっかくこの子が男の子か女の子か確かめようた思ったのに」

「油断も隙もありませんね。mirayの性別は最後まで企業秘密ですから」

「あら怖い」

晶は、肩を竦めると、四人に着席するように促した。

リモコンを操作して、出来上がったCMを再生し始める。

CMの出来は、mirayの魅力だけでなく、Denizとfinding southwest fantasiaへの興味も引き付ける素晴らしい物となっていた。

「波留斗の人選は間違いなかったわ。それにシナリオもバッチリだったし、後は私の映像技術を持ってすれば向かうところ敵なしでしょ?」

イケメンなのにオネエの晶は、間違いなくカリスマだった。

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