枯れた涙にさようなら。
7=美奈ちゃんとお昼の約束


「おはようっ!」

教室に入って一番に声をかけてきたのは入学式の時に友達になった美奈ちゃんだった。
わざわざ私の席まで来てくれたので、私はそのまま机に荷物をおろした。

「おはよう」
「どうだった?交流会」
「ん?普通に楽しかったよ?」
「いいな〜私も行きたかった!!」

美奈ちゃんとは一緒にいることが多いけれど、残念ながら昨日のクラス交流会にはすでに予定を入れてしまっていたらしく、参加することができなかった。

「来られなかった人多かったし、今度また開催するみたいだよ」

確か、6月の終わりにある文化祭の打ち上げとかでって言ってたっけな。一ヶ月以上先となるとまだまだ先だけど。

「そうなの?計画立てるの早いね〜流石、東さん!その時は絶対行くから!!」
「うん、楽しみだね」

その後、今日の数学絶対当たるから嫌だ、とか英語の宿題訳すの難しかったね、だとかそんな話をしているとあっという間に時間が過ぎていった。先生が教室に入ってきたところでみなちゃんは席に戻り、しばらくするとHRが始まった。

< 22 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop