果報者
俺から離れた彼女はベランダに向かった。
それに俺も続いて隣にしゃがむ。






「ん〜やっぱり食べないねぇ。」


「最近ずっとそうなん?」


「うん〜ゼリーが全然減らない。」







カブトムシを心配する彼女。
一緒になって覗く俺。
どうやら食が細くなっとるようや。






「カブトムシ君元気なれよ〜?」


「女の子だって。」


「いや、角ありますやん。
角あったら完璧オスやで?」


「いいの!
女の子だと思って育ててたんだもん。」







どうやら幼虫の時に見分けがつかんくて
とりあえずメスとして育ててたらしい。



成虫になって角生えたの見たときは
ショックでご飯食べられへんかったらしい。



嘘やろと思うけど
これもほんまの話。
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