果報者
目を見開き俺を見る静哉は
よっぽど力を入れていたのか



後ろ手に持っていたクラスペディアを
何かの拍子に落とした。



俺はそれを拾いテーブルに置いた。



そしてまだ動けずにいる、
静哉の肩をぽんっと1回叩き



着替えるために寝室に戻った。







これは夢か現実か。



それすら頭が追いつかない中で



至って冷静に受け入れている自分がいた。



適当に着替え歯を磨き



さっき返信した釣り友達に
やっぱり今日はいけないと連絡を入れ



リビングをうろつく俺と
ただぼーっと立つ静哉。







「よし、行こか。」






20分ほどして準備も終わり
もう一度静哉に声をかけた。
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