神志名社長と同居生活はじめました
だ、だけど、これが誕生日プレゼントだと分かったところで、それを受け取る理由にはなっていない。


「こ、こんな立派なもの、いただけませんっ」

「どうして?」

「どうしてって……いただける理由がないからですよ」

「受け取れない理由もないんじゃない?」

「え?」

「だって、彼氏にフラれたんでしょ?」


グサッ! と、社長の言葉が私の胸に突き刺さる。
確かにその通りなのだけれど、淡々とした口調で、しかも無表情で突かれると、ダメージも倍増だ。


「しゃ、社長もご存知なんですね……」

「まあ、君と牧田君が交際してることは随分前から噂で聞いていたし、今は間瀬 涼音が交際宣言したブログにアクセスが殺到してるからね」

「……」

また、思い出してしまった。
尚が私に向ける、鬱陶しそうな視線。
間瀬さんの、勝ち誇った笑みと発言。


……そして、何も言い返せなかった弱い自分。
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