Toxic(※閲覧注意)
「嫁と結婚したのは、4年前に親が勝手に組んだ縁談。まあそれはどうでもいいけど」

大和は吐き捨てるように言った。

大学を卒業後ずっとニューヨークにいた大和は、4年前に日本に帰ってきたそうだ。

前に「親に連れ戻された」と言っていたが、もしかすると、結婚のために連れ戻されたのだろうか。

三男とは言え、ブリリアントの御曹司ともなると、ビジネス絡みの縁談もあるのかもしれない。

今は他に聞くべきことがあるので、詳しくは聞かなかった。

「結婚してしばらくして、嫁が妊娠した。まあここまでは普通。でも、生まれてきた子供、A型だったんだよね」

「……A型、生まれないの?」

「その時は知らなかったけど、しばらくして……上の子が1歳くらいの時かな、たまたま、うちの嫁がO型ってこと知ったんだよ」

「うん」

「俺B、嫁O。A型生まれないよね」

大和は鼻で笑った。

「普通しれっと生める? 他の男の子供。異常者だよね。バレないとでも思ったのかね」

「………」

「でも、子供は俺の子として生まれちゃったわけだし、まあ仕方ないよね。子供が悪いわけじゃないから」

結局、大和は全部知らないふりをして、自分の子として育てることにしたそうだ。

嫁には元々男がいて、結婚しても切れてなかった……親同士が決めた結婚だし、ま、そういうこともあるよね。

俺も、嫁のことなんて最初からどうでもいいから、夫婦とか家庭ってものを保てれば問題ない。

そうしないと、誰よりも子供が可哀想だからね。

大和は淡々とそう言った。

「………」

あまりの衝撃的な話に、私は言葉を失った。
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