Toxic(※閲覧注意)
悠子の声に「ありがとう」と答えたのはアヤだった。

「男の子? 女の子?」

「女の子だよ」

どうやら、2人目を出産した件について話しているようだ。

「そっかそっか。アヤも二児の母かー。あれ、結婚したのって4年前だっけ?」


…………え?


一瞬、思考がショートフリーズを起こした。

4年前に結婚?

この話、つい最近、どこかで。

『嫁と結婚したのは、4年前』

そうだ、あれは。

その瞬間、関連性もないはずの情報が、頭の中で一気に集束を始める。


『4年前に親が勝手に組んだ縁談』

『アヤちゃん、4年くらい前に結婚したんだよ』

『アヤちゃんち子供生まれたんだって』

『生れたての子供放置して、女とセックス』

『嫁と子供2人』

『2人目なんだけどね、女の子なの』

『ブリリアント』

『営業マン』


眩暈がする。

そんな偶然、あるわけない。

あり得ない。

気持ち悪い……ねえ、なんなのこれは。

どうしてこんなに、一致するの?

まさか。


「…………まさか、アンタの旦那って……」

思わず声に出した私に、アヤはにんまりと気持ちの悪い笑みを向けた。

「なあに? 響子ちゃん」

その笑みを見て、確信した。

……こいつだ、こいつが、大和の。

大和の「奥さん」だ。
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