砂時計が止まる日

Believe me while I'm here.



類の高校のスポーツ推薦での入学の可能性が高まり、私の心の負担は軽くなり類も今まで通り...いや、それ以上に野球にのめり込むようになった。



その日、珍しくカフェに一夏が来ていた。



「1ヵ月前は生徒会の仕事ない〜って喜んでたのにもう仕事だよ。



しかもよりによって予算総会。

会計の私にしてみれば1番面倒な仕事じゃない。



もう来る日も来る日も電卓打ってる気がする。」



「はいはい、去年は私がこれをやったんだから文句言わないで、手を動かす。」



私は一夏の文句を返しながら生徒会室から持ってきた電卓を打ち続ける。



「そもそもなんで教師陣の提出が一番遅いわけ?」



「そりゃ、私たちは同じ立場の生徒には言えるけど教師には催促ってしにくいからでしょ。」



カフェの制服で電卓を打ちながら書類を記入することになるなんて想像もしなかった。



右手にシャーペンを持って提出された書類を確認して左手の全ての指を使って電卓を打つ。



延々と続くこの作業を前にやったのはもう1年前になる。



「ゲホッゲホッ」



私が咳き込んでヒュッと浅い息をすると一夏が途端に慌てだす。



「大丈夫!?」



「大丈夫、大丈夫。

本当に一夏は過保護なんだから。」



私はそう言ってまた電卓を打ち続けた。

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