砂時計が止まる日


人が来ないのをいいことに、私はしばらく扉の前に立っていた。



結局、私は扉を引いた。

もちろん、好奇心からではない。

確かに好奇心がないと言えば嘘になるが、生徒の立ち入りが禁じられている学院長室に生徒がいるのならば生徒会長としてそれを見逃すことはできない。



「失礼します。」



そう言って扉の中に足を進め、後ろ手で扉を閉めた。
部屋の中にはまだ廊下が続く。

入口から見て左に白川学院の歴史を物語る写真が飾られていた。
右にはこの学校が受けてきた表彰状がかけられている。



しばらく続く廊下の横には校舎の造りからして事務室と校長室があるのだろう。



やがてさっき以上に重厚な扉にあたる。
中に人がいるがしれないと思い、コンコンと2回ドアを叩いた。



「はい。」



そんな声が返ってきた。

学院長ではない男の人の声に私は肩を震わせた。



「失礼します。」



私はここで戻る訳にもいかず、そう言って扉を開けた。

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