砂時計が止まる日
「新垣...?」
その日、登校するといるはずのない新垣の姿があった。
「おはよ、白川君。
無理言って来させてもらったの。」
新垣は荒木に付き添われながらも当たり前のように自分の足で立ち、僕を振り返り笑った。
「どうしても、来たかったの。
いつ来れるかわからないから。
璃々花先生たちに調整してもらって、1番時間が短い終業式の今日、ってことになったの。」
そう、先日まで彼女は自分の足で立つことも出来ないほど弱っていたのに。
普通に振舞っている。
まるで...
「1か月前に戻ったみたいだ。」
「そうだね。
でもやっぱり大変だよ。
駅からここまで歩いてくるのも1人では少しムリがあるもの。」
そうは言っても彼女は自力で靴を履き変え、階段を上る。
「じゃあね。またあとで。」
僕らは教室の前で別れた。