毎日、失恋。
「フッ、バッカじゃないの。本気にしちゃって。」

「えっ…」

「もう止めた。」

「梨杏?」

「あの人、10分って言ったら9分で帰ってくる人だから手短に言うわね。」

戸惑う僕を置いてけぼりに淡々と話す梨杏。

「私、尊のこと、本気で好きだったのよ。」

えっ、本気?いや、だって…

「梨杏から別れようって、あの時。」

注目されるようになり僕との事が知れ渡るとイメージダウンになるからってあっさり別れようって言ったのは梨杏だ。

「そうよ。せっかくのチャンス潰したくなかったから。だけど尊のこと、本気で好きだったのよ。でも尊にそんな気ないしあの頃の尊に本気の告白してたら私からさっさと逃げたでしょ?」

「確かに…」

あの当時の僕ならそんな本気の告白、面倒でしかなかったかも。

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