毎日、失恋。
卒業まであと少しなのに、こんな状態のまま八神くんとお別れになるのだろうか?

何も言えずに?

ーーー嫌だ…

こんなままだなんて…

八神くんと離れて気付いたこと。

八神くんはいつだってちゃんと私を見て話してくれていた。

自分自身の事も私の話を聞いてくれる時も…

いつだって…

そう、あの日、風邪を引いて寝込んだ日、うちまで来てくれた時だって…

私が抱え込むものを聞いてくれようとした。

ーーー僕は、高橋さんなら、何かに思い悩む高橋さんだからこそと思って自分の過去の話をした。だからこそ僕の話を聞いた高橋さんも同じ思いから悩みを打ち明けてくれたんだって思ってたんだけど。僕の独りよがりだったのかな?

あの時の八神くんの言葉が頭の中で繰り返される。

独りよがりは私だ。

私はいつだって逃げてばかり。

先生の事にしてもお姉ちゃんの事にしてもずっと逃げてた。

自分ばかりが傷付いた顔して…

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