旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
だって私は元々、門脇部長のことを尊敬していたし。……最近、一緒にいる時間が増えて、どうしても意識している自分がいる。

バーで彼が言ってくれた言葉が嬉しかった。私のためを思って言ってくれているのが、伝わってきたから。

『俺は芽衣ちゃんに、逃げることなく立ち向かってほしい。キミはなにも悪いことをしていない。言わせたいやつには言わせてやればいい。大切なのは芽衣ちゃんが自分の人生を、どう幸せに生きるかじゃないのか……?』

『俺は芽衣ちゃんに、自分の出生に負い目を感じることなく、いつかお母さんとも本当の家族になってほしい。そのためならいくらだって力になる。……俺は好きな子には、逃げずに何事にも立ち向かってほしいんだ。そうすることで初めて幸せな人生を送ることができるんじゃないか?』

一語一句、今もしっかり覚えている。

だってそれは、仕事と同じように、私を前向きにさせてくれた魔法のような言葉だったから。

ますます彼に対して好意的な感情を抱くのは当然だし、それが恋心に変化しても当たり前じゃない?
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