旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
でも私が今、彼に抱いている気持ちと、彼が私に抱いている気持ちは違うのかもしれない……と思うと、素直に門脇部長を好きになってもいいのかわからなくなる。

この一ヵ月、門脇部長に言われた言葉の意味をずっと考えていた。

『キミのことを好きになることはできても、愛することは一生できない』

私はやっぱり、好きも愛も変わらないと思っている。でも彼の中では好きと愛は違う感情ってことなんだよね?

気持ちだけ置いてけぼりにされて、一度了承した結婚は、トントン拍子に事が運んでいった。

私の両親に挨拶した次の週、今度は私が彼の実家を訪れた。
相手は勤め先の社長夫婦。きっと私が、『愛人の子』と呼ばれていることも、知っているはず。

門脇部長に『芽衣ちゃんのことを話したら、とても喜んでいたよ』と聞かされていたけれど、会って反対されることも覚悟して向かった。

だけど実際は彼の言う通り歓迎された。私との結婚を涙ぐみながらとても喜んでくれたほど。
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