そんな私は…
「…いつ気付いたんだ?」

「“南雲”一族って言った辺りからよ?」

「…ちぇッ…」
と項垂れる八尋…観念したのか…

「で?スパイなの?」

「俺も、陽と同様…逃げたんだ。だが、南雲の奴等は誰も俺の存在を知らねぇ…」

「?何で知らないの?」

「俺の両親が内緒で俺を産んだらしいから。」

「バレてないの?誰にも、絶対?」

「あ、あぁ…それを聞いてどうするんだ?」

「刻印は?誕生日は、迎えたの?」

「半年前に来たけど…?」
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