そんな私は…
「血の匂い…を誤って吸ってしまったんですね」

「!」

「だけど、なぜ志道みたいにならない?」

「あぁ…刻印も同じくあの時消えちゃったからね…」

「しかし、先程の咳は、どう説明を。」

バッ
「…」
腕には、謎に深く抉られた数センチに及ぶ純黒な細い線が刻まれていて、数ミリ置きに、黒いダイヤが埋め込まれていた。
「?何だこれ…」

「“芯獣”」

「芯獣?何それ…」

「聞いたことがある…」
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