そんな私は…

佐那の過去

【佐那】Side

あれは…まだこの能力の本当の怖さを知らなかった頃の事だったの。

 両親が私に能力を持ってるなんて知るはずもなく…ごく普通の生活を送ってたの。
だけどね、姉もそうだった…まさか姉も“人を操る能力”を持ってたなんて知らなかったの。

目覚めたのは私が先だった。小学1年の頃かな? 
不思議と嫌ではなかった…
だって、役に立てると思ったから。
そう思わない人もいる訳で何かと絡んで来んだけど…いつも義姉は守ってくれたの。

でもね、それは全部計算して動いてたの…それを知ったのが中学校上がる前かな?
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