旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
ニオイの強いものは苦手で、特に生魚やエビは火が通らないと口には入れられなかったから感激した。
「そうですか。そりゃ良かった」
是非またお越しください、と言われてお店を出て、歩きだしながら改めて皆藤さんに訊ねた。
「誰かに私が生魚が苦手だと聞いたんですか?」
結婚式に来ていた親戚が話したのだろうか、と思ってたが……。
「いや、別に誰にも聞いてないよ。ただ何となく、未彩さんはニオイに敏感なのかな…と思っただけ」
カウンターに着いてケース内の魚に目を向けて固まった顔をしてただろ、と笑う。
それで私はまた驚き、「それだけで分かったの!?」と隣を歩く人の顔を見た。
「…うん、まあね」
仕事柄、人の顔色も窺うから…と話す。
それにしてもえらく推察力がいいと感心しきって付いて行くと、今度はスナックの前で足が止まり__。
( 雅…)
頭の中で店名を読み、此処であの匂いが付けられたの?と彼を見返す。
皆藤さんは神妙そうな顔つきでドアの前に立ち、なかなかレバーを握らずに迷っていた。
「入らないの?」
「そうですか。そりゃ良かった」
是非またお越しください、と言われてお店を出て、歩きだしながら改めて皆藤さんに訊ねた。
「誰かに私が生魚が苦手だと聞いたんですか?」
結婚式に来ていた親戚が話したのだろうか、と思ってたが……。
「いや、別に誰にも聞いてないよ。ただ何となく、未彩さんはニオイに敏感なのかな…と思っただけ」
カウンターに着いてケース内の魚に目を向けて固まった顔をしてただろ、と笑う。
それで私はまた驚き、「それだけで分かったの!?」と隣を歩く人の顔を見た。
「…うん、まあね」
仕事柄、人の顔色も窺うから…と話す。
それにしてもえらく推察力がいいと感心しきって付いて行くと、今度はスナックの前で足が止まり__。
( 雅…)
頭の中で店名を読み、此処であの匂いが付けられたの?と彼を見返す。
皆藤さんは神妙そうな顔つきでドアの前に立ち、なかなかレバーを握らずに迷っていた。
「入らないの?」