旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
どうして克っちゃんに負けたくなかったの?…と声を出そうとして、さっと口を噤ぐ。
よく考えてみれば、彼が散々、皆藤さんに挑戦的な態度を示してたのを思い出した。


「どう考えても、あの筋肉量には敵わないからな」


苦笑いしてビルを見上げる彼。
私はそんな横顔をみつめ、彼と同じ様にビルを見上げて言葉を待った。



< 183 / 225 >

この作品をシェア

pagetop