旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
仕様がない…と諦めて黙々と作業をこなす。
一時間以上もそうして作業を続けると空がゆっくりとオレンジ色に近づき始め、それに気づいて手を止め、もうそんな時間?…と上を仰いだ。
「ねぇ…克っちゃん」
もうこのくらいで止めない?と声をかけるつもりで相手を振り返れば、彼はまだ作業中で、真剣に枝の剪定を繰り返してる。
(あーして見ると、案外とまともっぽく見えるんだけどな)
顔の作りは決して悪くない…と妙に思い、「おーい!」と声を上げて彼を呼んだ。
「今日はこのくらいにしようよ」
多分もう六時近いよ、と空を指差せば、彼は同じ様に上を見上げ、納得したように電気ノコのスイッチを切る。
「どうもありがとう。克っちゃん」
お陰で大分庭がスッキリした…と言って見回す。
これで明日はこの切った枝を寄せ集め、あの紅葉を別の場所へ移植するだけね、と微笑んだ。
「電気ノコ持ってきてくれてサンキュー。それがあるとやっぱ早いわ」
私も買おうかな、と言うと「よせ」と止められた。
一時間以上もそうして作業を続けると空がゆっくりとオレンジ色に近づき始め、それに気づいて手を止め、もうそんな時間?…と上を仰いだ。
「ねぇ…克っちゃん」
もうこのくらいで止めない?と声をかけるつもりで相手を振り返れば、彼はまだ作業中で、真剣に枝の剪定を繰り返してる。
(あーして見ると、案外とまともっぽく見えるんだけどな)
顔の作りは決して悪くない…と妙に思い、「おーい!」と声を上げて彼を呼んだ。
「今日はこのくらいにしようよ」
多分もう六時近いよ、と空を指差せば、彼は同じ様に上を見上げ、納得したように電気ノコのスイッチを切る。
「どうもありがとう。克っちゃん」
お陰で大分庭がスッキリした…と言って見回す。
これで明日はこの切った枝を寄せ集め、あの紅葉を別の場所へ移植するだけね、と微笑んだ。
「電気ノコ持ってきてくれてサンキュー。それがあるとやっぱ早いわ」
私も買おうかな、と言うと「よせ」と止められた。