旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。

確証もないけど、そんな風にしか思えない。
そうでなければ自分も何か言われる前に弁解すればいいんだと強気になって考え、もう知らない！と枕を抱え込んでベッドへ転がった。



「皆藤さんのバカ！」


詰(なじ)りながら自分の苛立つ理由が不明だった。

きっと何でもない克っちゃんとの関係を変に疑われたのが許せないんだと思い、何もないのに…と呟きながら眠りに着いた……。