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「おめでとう!」


あちこちで聞こえるのは祝福の言葉だけ
感無量とはこう言うことか


「冬華お姉ちゃん!」

「あづちゃん、おめでとう!」

「ありがとう!」

「お前は実の兄より先に冬華に飛び付くな」

「ふふ、あづちゃんなつがいじけてるよ?」

「ふふ、小さい男だとお姉ちゃんに逃げられるよ?
どう?綺麗?」


ウェディングドレス姿でくるっと回る様子は
言いたかないがお姫様のように綺麗だった


「秋月、綺麗だよ、おめでとう」


今日は妹の結婚式
まだ若い花嫁だ
まさか先を越されるとは


冬華に再会した時は一週間後だった結婚式
あの日、秋月から電話があった内容はその事

秋月のわがままを聞いてくれた旦那様は秋月が可愛くて仕方がないらしい
結婚式を半年も延期してしまった

結婚式を延期するなんて


後で知ったのは、秋月はどうしても冬華を俺の婚約者として招待したかったらしい


そんなこと知らなかった俺たち、いや、厳密には春月は気付いていたらしいが
勿論、大反対だ
秋月を問い詰めても何も言わないから先方と連絡を取ったのは俺だ
俺の方が歳も近いし話しやすいのではないかと

でも、何故だか先方は結婚式の延期にはえらく乗り気で「お兄さん、一度飲みに行きましょう」と俺は二人で飲みに誘われてしまった






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