絆 ~私は必要ですか?~ 【完】
「久しぶりだね。
俺は 親に頼まれて 彼女を飲みに連れてきたんだ。三浦さんはもう帰るの?」
九条さんが私に話しかけるが、

「ひどいです。禅さんが行こうって連れてきてくれたんでしょ~」
と 早く帰れとばかりに女性が間に入ってきた。

「私達は帰るところですので、これで失礼します。」
あいさつをして店を後にする。


なんだ………とても綺麗な彼女がいるじゃん!
慌てる素振りもないしさっ!
私に言ったことは嘘だったんだ!
やっぱり からかわれてたんだな。
なんて思ってると

「柚希 大丈夫?………じゃなさそうだね
話聞くよ?今夜 うちおいで。泊まれば良いからさっ」

私は礼子の言葉に甘えさせてもらって泊まることにした。
そして、専務の奥様の代わりに行ったパーティーで会ってからのことを話した。

礼子に話していて気づいてしまった。

私は九条さんの事が好き。今さら気づいても遅いよ………バカだな………私………
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