☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

それから蓮君の提案で恵三さんを近くの空き家に連れ、事情を聞くことにした。


この空き家は少し前まで、蓮君の親戚が使っていた家らしい。


土足のままあがり、リビングのような部屋で恵三さんを椅子に座らせた。


事情を聞く前に、持っていた包帯とかで蓮君を治療した。


「はい。これで止血はできたよ」
「ありがと。だいぶ楽になったよ」


貧血気味の蓮君はまたブルーベリーのチョコを食べた。


「私こそありがとう。
蓮君。どうお礼をしたらいいか…」


蓮君がいなかったら、私は多分、恵三さんに殺されていた。


「お礼? ふふっ、じゃあ今度、僕の家に来てくれない?」


「蓮君の?」


「そう。僕、独り暮らしなんだ。今日のお礼がしたいなら、一日だけ僕とお家デートとかどう? もちろん、一月には内緒で」


蓮君は笑う。
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