【青・超短編】初めまして九官鳥さん(【詩】《1972年04月01日ニ生マレテ》より抜粋)
《職場で昼休みに》より
【二羽目の親友(ダチ)との出会い】

出会い。
それはつぶらだけど、こうさいの大きな鳥だった。嘴は虫食い。耳の所までふくらむ起伏。
その眼は黄色の模様に覆われてる。それは禿げた皮膚の色で、内側が白い羽毛のそれらは先端だけ黒いのだろう。
羽繕いをする様は白い羽毛を掻いているかのよう

声はしゃがれた老女の様な声をしている。
だから大声で鳴いても苦痛になる事はない。あろ亜路AROと鳴いている。
「アロハ」と「クロ」が混じってる
名前は「あーちゃん」でも呼び名は「クロ」
寂しがり屋の甘えん坊。姉が離れると大声で呼び戻すという。
指を入れてみた。
本当はいけない事なのだが、あふれる好奇心を抑えきれずに、そっと入れてみた。甘の噛み。指先の鋭い所をくわえて弄ぶ。おもちゃがわりだ。
私の方に気持ちよいという感情が芽生える。
最後に液体をすするかの様な動作を許して、右手を取り戻した。
手元に戻った指先はまだ生温かい。くわえ離された人差し指が寂しくて喉元でくくくっとかくような動作をしていたら、喉をそっと差し出してきた。こうして私は初対面の彼(もしくは彼女)の喉をかくという動作を許されたのである。彼だか彼女だかまだ判らない。その鳥はAROあろと鳴いている。それが私とあろとの出会いだった。
04.August.
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop