黒王子に恋をして。
「いつもありがと」

「当たり前のことだ。早く中入れ」





そう言われて私は庭へ入って門をカチャンと閉める。

ふと振り返ると梓くんはまだ立っていた。





「どうした?」

「ちょっと近くに来て」





梓くんを門の前まで呼んだ。

そして玄関の前から門まで一気に駆け寄り、そのままの勢いで梓でにキスをした。





「なっ……!?」

「ま、また明日!」
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