黒王子に恋をして。

梓side

「来ないで。1人で行ってくる」





そう言い放った瑠奈。

それの目は俺らを突き放すような冷めた目だった。


ちょっと騒ぎすぎたか


1人で保健室に向かう瑠奈をただ見ていた。

見えなくなって思う。


そういえば腹の下抑えてたな


なんて思いながらも莉玖と言い合いをしていた。

やっと諦めたのか莉玖はふらっと教室を出ていった。


それにしても気になる

瑠奈のことがとても気になる

もし途中で倒れていたら...


居てもたってもいられなくなり保健室に向かうことにした。





「俺、やっぱ瑠奈のとこ行ってくるわ」

「梓ならそう言うと思った」

「私言っておくから行っておいで!」
< 35 / 173 >

この作品をシェア

pagetop