黒王子に恋をして。
だんだん歩くスピードが速くなる。

キャーキャー騒ぐ声も気にしてられない。


愛莉...愛莉っ...




ガラガラッ


「愛莉っ...!」

「ひゃっ、あ、梓くん??」





相変わらず顔色が悪く、まだお腹を押えてる。





「まだ痛いか?」

「う、うん。まだちょっと痛いかっ、うっ...」

「お前もしかして 、“あれ”か?」





“あれ”と言っても瑠奈は首を傾げる。


言わなきゃわかんないのかよ





「生理かって言ってるんだよ」

「ふぇっ、え、あ、...」
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