黒王子に恋をして。
「君達が話してるのってこれの事かな？」





そう声をかけられて後ろを振り返るとそこには白王子と黒王子、そして白王子の手にはなくしたと思ったストラップがあった。





「あ、瑠奈の」

「ありがとうございます」





そう言って受け取ろうとストラップに手をかけると下に紙が入っていたのが見えた。

どうすればいいか分からず、ストラップだけ取ると白王子が口パクで紙も、と言ってきた。

ストラップと紙を一緒に受け取ると今度は黒王子が口パクで後で見とけ、と言ってきた。

訳が分からずハテナ状態になっていたが、2人は自分の席に座った。

そして周りには人集り。





「瑠奈、トイレ。それも持ってきて」

「あ、うん」





紙を持ってゆきとトイレに向かった。





「それ、なんて書いてる？」





トイレに入るなりゆきがそう聞いてきた。
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