キミ、依存症


「なに?どうかした?」


歯切れの悪い私とは違って、先輩はいつも通りだ。


「菜乃ちゃん?」


「ー…れ…てほしくて…」


「え?なに?」


「…先輩の連絡先おしえてくださいっ!」


思わず大きな声で言っちゃったから、周りの視線が一気に私へと向けられた。


先輩もポカーンっと口を開けてる。


恥ずかしさのあまり、かぁっと全身が熱くなってきた。


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