キミ、依存症
先輩は3組だった。
「…菜乃ちゃん?」
さっきの先輩と入れ違いに来た佐藤先輩は、驚いたように目を丸くしていた。
それもそうだよね。
まさか私から会いに来るなんて思わなかっただろうし。
「はは…、菜乃ちゃんから来るなんて明日はゲリラ豪雨かな?」
「…来ちゃいけなかったんですか?」
てっきり喜んでくれると思っていたから、予想外の反応に思わず尖った口調になってしまった。
「いや、そういうわけじゃないけどさ。ちょっと驚いただけだよ」
そういっていつものようにヘラっと笑った。
「それで?俺に何か用…?」
「えっと…、その…」