先生と準備室 後編
「どうした?なんか落とした?」

目線の下に凌久の足が…。

お皿割るの2回目だよ…

「ちょっと!!どうした!」

お皿を避けて私の元へ近づく。

「ごめんごめん…ちょっと手が
滑って…」

「佳奈…頭、痛いんじゃないの?」

え…

「大丈…ッ…!」

凌久の服を強く握りしめた。

それも震えるぐらい強く。

「佳奈!!」

「ンッ…いっ…ッ…イッタ……」

「佳奈!俺の服掴んでいいから!
ソファに運ぶよ!」

「大丈夫…だから…いい…よッ…」

< 222 / 231 >

この作品をシェア

pagetop