先生と準備室 後編
「いい…ッ…、大丈夫…」

もう、これ以上痛むところ見せたら

せっかくのお家デートが。

「掴まって!いいから!」

「…ごめ…」

凌久の真剣な表情と必死な声に負けた。

もう凌久の服を掴む手は握りしめすぎて

震えていて。

「ブランケットとクッション取って
くるからじっとしてて!」

部屋の廊下を走り急いで持ってくる。

「んっ…ん…ッ…」

「佳奈…」

私の体を覆うようにブランケットを

かけて頭を楽にするようにクッションを

挟み、私の視線に合わせて座る。

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