好きになっては‥‥いけない人

車の中で・・・

大輝と花は、次の週末で
全部片付けてしまおうと
話した。
金曜日から?
土曜日の朝から?
大輝は、長く花と一緒にいたいため
金曜日の仕事終わりと言っていた。

花は、
「うふっ、わかりました。
じゃ、金曜日の仕事終わったら
そのまま行くね。
少し早く帰れるシフトの日だから。
夕飯つくって待ってる。」
と、言うと
大輝さんは、凄く嬉しそうな顔をして
「楽しみにしてる。」
と、言って左手で私の右手をとり
繋いだ。
「危ないよ。」って、言っても
「問題ない。」と、笑って言うから
一人でワタワタしていた。

家の前に着き
大輝さんが挨拶を、と言うから
お母さんに連絡すると
「あら、嬉しい。」
「お母さん、玄関先だけね。
大輝さん明日仕事だから。」
と、念をおすと
「はいはい。わかってる。」
と、笑いながら言うので
玄関のブザーを押す・・
「はぁ~い、いらっしゃい
花、お帰り。」
「ただいま。」
「初めまして、
花さんとお付き合いさせて
頂いております、秋葉と申します。
本日は、帰りが遅くり
申し訳ありません。」
「初めまして、花の母で小百合と
言います。
わざわざ、ありがとうございます。
今日、主人は仕事でいないの
だから、また、ゆっくり
遊びにいらしてね。」
と、話していると
花は、玄関にある靴を見て
「あっ、まだお姉ちゃんいるの?」
「うん、もう帰るみたいで
  今、準備しているはず。」
と、話してると
「じゃ、お母さん
あっちに戻るね。」
「はいはい。あっ、花が帰ってきたよ。」
「ほんと?花いるの?」
「うん、玄関に」
と、芹那は降りてきて
「・・・・えっ・・はる・・きっ?」
芹那の顔は、驚きから悲しみにかわり
「・・・・・・・・・・」
大輝は、唖然としていた。

芹那は、
「お母さん。花。ごめん。またね。」
と、言って
三人の脇を通り
足早に出ていった。

大輝は、
「芹那!!」
と、後を追っていくが
芹那は、自分の車に乗り込み
出発してしまった。

大輝は、二人に
「すみません。出直します。
花、連絡する。」
と、言って車に戻り発進した。


花も小百合も

 何が起こっているのか

   わからず・・・いたが・・・
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