あなたと出会うため【完】 番外編【完】
飲み会の席で、樹達の言葉を真に受けた奴等は週明けから彼女に冷たい態度をとるようになった。

俺の友人の大倉海星まで………

「和花ちゃんがあんな女だったなんてなぁ。美桜も怒ってて もう親友でもなんでもない!って言ってるぞ。」

コイツらの目は節穴か?
海星の女は本当に彼女の親友だったのか?

とどめは天馬さんまで彼女を仕事から外してしまった。

その時、うちの人間が嫌がらせで後ろから押し倒した。
倒れた彼女は暫く立ち上がる事が出来ず、心配した俺は彼女の腕を引いて立ち上がらせた。

ズルいかもしれないが、これをチャンスだと思い、俺の携帯No.とアドレスを書いたメモ用紙を渡した。

その日の夜に昼間のお礼と謝罪のメッセージが送られてきて、彼女と繋がりをもてたことが嬉しかった。

彼女がうちがやっている現場を離れて、姿を見ることが減ってしまったが、メッセージや電話で様子を聞いていた。

だいたいが、大丈夫だと。楽しんで仕事してると返事がきていた。

久しぶりに彼女が俺のいる現場に来た時の姿を見て驚いた。
ものすごく痩せてしまって、目も死んでるようで光がまったくなかった。

全然大丈夫じゃねえじゃん!
どうしちまったんだよ!

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