甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
今何時くらいだろう。島に到着したのは正午過ぎだったからもう2時くらいにはなってるかもしれない。
屋根にばらばらと打ち付ける雨音がやや静かになったような気がする。
「広瀬さん!」
開いた玄関口から突然飛び込んできたのは間宮さんだった。
彼もまた傘もささず頭からびしょぬれで額に張り付いた前髪から頬にしずくが流れ落ちる。
透けた白いシャツが彼の肌に張り付いていて、なんだか恥ずかしくて目を逸らしてしまう。
「どうして一人でこんな場所まで来たんだ?」
今まで見たことがないくらいに険しい表情で私に尋ねる。
勝手にあの場所から離れてこんな場所まで来てしまった私にきっと怒ってるんだ。
いくら優しい間宮さんでも怒って当然だよね。しゅんとなる。
「ぷーすけがいないのに気づいてそれで、私……」
そう言い終わらないうちに、まるで私がぷーすけを抱きしめてるみたいに私の体を覆い被すように抱きしめられていた。
濡れた彼の体はまるで服を着ていないみたいに熱くて、その肌が私に吸い付くように密着している。
「心配したじゃないか。急にいなくなったりして」
走ってきたのか、彼の息遣いはとても荒く、私の目の前にある彼の肩は大きく上下していた。
ドクンドクンと大きな鼓動が私の体全体に響いてる。
私と間宮さんの間に挟まれたぷーすけが「クーン」と鼻を鳴らした。
「ごめんなさい」
彼の肩に唇が触れたまま呟くように言った。
屋根にばらばらと打ち付ける雨音がやや静かになったような気がする。
「広瀬さん!」
開いた玄関口から突然飛び込んできたのは間宮さんだった。
彼もまた傘もささず頭からびしょぬれで額に張り付いた前髪から頬にしずくが流れ落ちる。
透けた白いシャツが彼の肌に張り付いていて、なんだか恥ずかしくて目を逸らしてしまう。
「どうして一人でこんな場所まで来たんだ?」
今まで見たことがないくらいに険しい表情で私に尋ねる。
勝手にあの場所から離れてこんな場所まで来てしまった私にきっと怒ってるんだ。
いくら優しい間宮さんでも怒って当然だよね。しゅんとなる。
「ぷーすけがいないのに気づいてそれで、私……」
そう言い終わらないうちに、まるで私がぷーすけを抱きしめてるみたいに私の体を覆い被すように抱きしめられていた。
濡れた彼の体はまるで服を着ていないみたいに熱くて、その肌が私に吸い付くように密着している。
「心配したじゃないか。急にいなくなったりして」
走ってきたのか、彼の息遣いはとても荒く、私の目の前にある彼の肩は大きく上下していた。
ドクンドクンと大きな鼓動が私の体全体に響いてる。
私と間宮さんの間に挟まれたぷーすけが「クーン」と鼻を鳴らした。
「ごめんなさい」
彼の肩に唇が触れたまま呟くように言った。