あふれる笑顔
彩ちゃんを助手席に乗せ、遊園地に急ぐ。

「圭ちゃん…………ごめんね。」

「彩ちゃんは何も悪くないんだから、謝る必要はないんだよ。
洋介の奴、大切な彼女を泣かせて何がしたいんだ??」

遊園地に着いたらギタンギタンにしてやるからな。

腹を立てながら、何とか目的地まで到着出来た。

「迷子センターで呼び出してもらおうか?」

『恥をかけ』と

いいアイデアだと思ったが

『センターの人に迷惑は掛けられない』と言う彩ちゃんの言葉を受けて

自分達の足を使って探すことにした。

園内を探し始めて20分

呑気にベンチに座ってソフトクリームを食べている二人を発見した。

洋介を見上げて笑いあう咲を見ると

相手が洋介だと分かっていてもイラつく。

洋介相手になんて顔をしてんだ…………。

「彩ちゃん、行こうか。」

出来るだけ冷静な声をかけ

彩ちゃんが興奮しないように気を付けたのに…………

「洋ちゃ~ん!」

満面の笑顔で手を振る彩ちゃん。

……………………………………??……………………………………。

「はぁっ?!」

咲との浮気を疑ってたんじゃないのか??

和気あいあいとしてる3人を前に

やられた!!と思うしかない。
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