身ごもり政略結婚

私もまさか大雅さんがここまで言うとは予想していなかったので、目を丸くしていた。

しかし、彼が私に言ったことは嘘ではなかったとわかって、スッと心が軽くなる。

大雅さんとなら、この先も生きていける。


「許すも許さないも、俺はそうすると言っただけ。でもエール・ダンジュの仕事は好きだしずっと続けたい。だから、どうにもならないことを要求するのは終わりにしてほしい」


大雅さんがそう口にすると、唖然としたお義母さまはふらふらと応接室を出ていった。


「結衣さん、つらい思いをさせたんだね。すまなかった」
「いえっ」


残ったお義父さまに頭を下げられて慌てふためくが、大雅さんは頬を緩めている。


「でも、妻を許してやってくれないか。妻も『跡継ぎ跡継ぎ』とうるさく言われて大雅を産んだんだ。私は大雅みたいに守ってやれなくて、傷ついていたのかもしれない」


お義母さまも同じような思いをしたのか。
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